このブログ運営者みなづき村長です!
今回は古代中国の思想書『老子』を紹介します!
はじめに(内容と読んでいただきたい方)
本書の主な内容は、
余計な欲望や知識を捨て去る考え方。
ありのままに生きることを提唱。
イメージとしては
ゆるい雰囲気もあるように思いますが、
簡単に理解できる実用書ではありません。
自然科学的な視点から万物の根源に迫り、
その上で熾烈な競争社会を生き抜く術や、
争いの絶えない世の中を
まとめ上げるための
統治理論が語られている
思想書となっております。
ですが、内容をかみ砕いて分かりやすく
丁寧に紹介していきますので
最後まで読んでいただけると幸いです。
特に読んでいただきたい方としまして、
- 組織をマネジメントする立場の方
- 思い通りの評価や成果が得られず悩む方
- 自分の欠点や弱みが気になってしまう方
- 柔軟な発想に興味がある方
- 無理せず気楽に生きる術を模索している方
こんな方々におすすめです。
重要ワード解説
重要なキーワードを先に解説しておきます!
道(みち/タオ)
人間の五感では捉えられない超感覚的な実在の事をいいます。それは形を与えることも言葉で表現することもできない絶対的なもの(物質的であると同時に神を意味する)でこの天地万物よりも先に存在していた根源的(天地の本体にして根源)な筋道や秩序そのものを表しています。
著者の老子は「道」に従って生きることこそ理想的な生き方なのではないかと考えていました。
メインテーマ「道に従う人、道から外れる人」
老子の教えに以下の言葉があります。
これが道であると説明できるような道は本物の道ではない。
これが名前だと呼べるような名前は本物の名前ではない。
道には元々名前はないが、これこそ万物の根源である。
そこから天地が生じ、万物が生まれたのである。
つまり、道とは万物の根源であり、
元々名前もなければ、
説明もできるものではない。
そのため、現時点で
道とはこういうものだと
はっきり理解している必要はありません。
天地万物の根源にあり、普遍的な実態あるいは
根本的な原理のようなものというように
ざっくりとしたイメージで大丈夫です。
道に従う者は、目的を果たすだけである
目的を果たせば、それ以上の無駄な強行策をとらない。
目的を果たせば、それ以上自分の才能を誇ったり、自慢をしたり、強さを見せつけたりしないのである。
人間は何かの目的を果たしても、
心が満たされずに
欲のまま更なる成果を求めたり
賞賛されようとします。
この感情エネルギーを使って
余計に頑張ってしまう生き物なのです。
しかし、余計な頑張りは道から外れます。
さらには、身を滅ぼしかねません。
現実社会でも、
成功を追い求め続けた結果、
無理な頑張りで身体を壊してしまう。
そんな現象は少なくありません。
つま先で立ち、自分を大きく見せようとする者は、長く立ち続けることが出来ない。
大股で歩き、焦って先を急ごうとする者は、遠くまで行くことが出来ない。
これと同じように、自分の行動良しとする者は、かえって世の中から遠ざけられる。
自分を正しいと言い張る者は、かえって正しいと認められない。
自分の才能を過信する者は、かえって長続きしないものである。
財産がもっと欲しい。
さらに高い地位が欲しい。
まだまだ名誉が欲しい。
こういった自己顕示欲は、
突き進むためのエネルギーになる反面、
どこまでも物事がうまくいくとは限らず、
たとえうまくいったとしても長続きしない。
このように老子は考えていました。
さらに老子は、
学問や知識さえも余計なものと考えています。
学を断てば憂いなし
この老子の言葉も有名です。
余計な知識を捨て去ることが出来れば、
余計な悩みが無くなり、
人間は本来の自然な生き方を
取り戻すことができると考えていました。
知識はあるに越したことはありません。
しかし、有り余る知識によって
考えすぎてしまい、
行動することに迷いが出て、
ここぞというチャンスを逃すことは
よくあることです。
今回の記事ははここまでです。
次回は「最も理想的なリーダー」という
テーマでお話ししていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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