素材との対話

素材との対話

指先に残った重さ

今日は、素材に触れた。  海で拾ったこの一粒の白いシーグラスが、どれほどの時間をかけてここに来たのだろう。  指先に、少しだけ時の重さが残った。冷たさは、すぐに薄れた。  しばらく、手の中で転がしていた。意味を探すでもなく。  戻したあとも...
素材との対話

触れていた時間

今日は、素材に触れた。  冷たかった。  軽かった。  乾いていた。  五分ほど、ただ触っていた。   掌の上に置いて、落とさないようにするでもなく、何かを確かめるでもなく。  触っているうちに、心に少しの灯がともったような気がした。  理...
素材との対話

素材との対話

最初から、何かを作ろうとして素材を手に取ったわけではなかった。   机の上に置いたのは、白く、少しだけ欠けたシーグラス。   拾ったときのことも、使い道も、今日は特に思い出さなかった。     触ってみると、思っていたより冷たくはなくて、で...